初ラウンドにクラブは何本必要?初心者向け最低本数をゴルフショップ歴10年の経験から解説

ゴルフクラブ・用品

この記事を書いた人

ゴルフショップ勤務10年・キャディ歴3年。

ゴルフショップでは、シングルプレーヤーから初心者・女性ゴルファーまで、幅広いお客様のクラブ選びのお悩みを解決してきました。

JGAハンディキャップ0.8の経験をもとに、初心者のクラブ選びや、100切りを目指す方のお手伝いができる情報を分かりやすくお届けします。

ゴルフでは、ラウンド中に使用できるクラブは最大14本までとルールで決められています。ただし、14本すべてを揃えなければならないわけではなく、少ない本数でラウンドしても問題ありません。

初めてゴルフ場へ行くとき、「どのクラブを何本持っていけばよいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

私はゴルフショップで約10年間勤務し、初心者の方からシングルプレーヤーまで、さまざまなゴルファーのクラブ選びに携わってきました。

その経験から感じるのは、ゴルフを始めたばかりの方ほど「最初から14本そろえなければいけない」と考える必要はないということです。

むしろ初心者のうちは、使うクラブをある程度絞ったほうが、それぞれの飛距離や役割を覚えやすく、ラウンド中に「どれを使えばいいんだろう?」と迷うことも少なくなります。

この記事では、単にルール上の本数を説明するだけではなく、実際に多くの初心者のクラブ選びを見てきた経験から、「初ラウンドなら何を何本持っていけば困らないのか」を具体的に紹介します。

初心者の初ラウンドは9本あれば十分

初心者が初めてコースを回る場合は、次の9本を目安にすれば十分です。

・ドライバー
・フェアウェイウッドまたはユーティリティ
・6番アイアン
・7番アイアン
・8番アイアン
・9番アイアン
・ピッチングウェッジ(PW)
・サンドウェッジ(SW)
・パター

なぜ初心者にはこの9本をおすすめするのか?

ゴルフショップで初心者の方のクラブ選びを数多く見てきましたが、最初から14本すべてを使い分ける必要はないと考えています。

特に初心者のうちは、番手が変わっても飛距離の差が思ったほど出ないことがあります。それなら、無理に本数を増やすよりも「この距離ならこのクラブ」と迷わず選べる本数に絞ったほうが、実際のラウンドでは使いやすくなります。

私がおすすめする9本は、ティーショット、長い距離、アイアンショット、アプローチ、バンカー、パッティングまで、初ラウンドで必要になる場面を一通りカバーできる構成です。

まずはこの9本を使いながら、自分の得意・不得意や飛距離が分かってきた段階で、必要なクラブを追加していけば十分です。

9本のクラブを選ぶ理由とそれぞれの役割

ドライバー|ティーショットで距離を出す

ドライバーは、主にパー4やパー5のティーショットで使用するクラブです。クラブの中で最も長く、遠くへ飛ばしやすい一方、初心者にとってはボールを安定して当てるのが難しいクラブでもあります。

初ラウンドでは、必ずドライバーを使わなければならないわけではありません。曲がりが大きい場合は、フェアウェイウッドやユーティリティでティーショットを打つことも立派な選択です。飛距離よりも、次のショットを打ちやすい場所へ運ぶことを優先しましょう。


22度〜25度のユーティリティ|初心者でも当てやすい

長い距離を打つためのクラブとして、フェアウェイウッドやユーティリティがあります。その中でも、初心者にはロフト角が22度〜25度くらいのユーティリティがおすすめです。

ユーティリティはフェアウェイウッドよりもクラブの長さが短いため、初心者でもボールに当てやすいのが特徴です。フェアウェイから距離を稼ぎたいときだけでなく、ドライバーに不安がある場合のティーショットにも使用できます。

最初からフェアウェイウッドとユーティリティの両方を揃える必要はありません。まずは22度〜25度程度のユーティリティを1本入れ、安定して打てるクラブを増やしていきましょう。

アイアンセット|中古クラブでは5番〜PWも多い

アイアンは、フェアウェイからグリーンを狙う場面や、一定の距離を打ち分けるために使用します。

現行の新品アイアンは6番アイアン〜PWの5本セットで販売されていることがありますが、中古クラブでは5番アイアン〜PWの6本セットも多く見られます。初めてクラブを揃える方は中古クラブを選ぶことも多いため、5番アイアンが含まれていても不思議ではありません。

ただし、初心者にとって5番アイアンは長く、ボールを上げるのが難しいクラブです。セットに含まれていても、最初から無理に使う必要はありません。まずは比較的打ちやすい6番アイアン〜PWを中心に練習し、慣れてから5番アイアンにも挑戦しましょう。

9本の基本構成では6番アイアン〜PWを数えていますが、中古セットに5番アイアンが付いてきた場合は、そのまま持っていて問題ありません。

56度のウェッジ|バンカーとグリーン周りで使う

現在販売されているウェッジは、「SW」と表記されているものが少なく、ロフト角を示す「56°」や「58°」などの数字で表示されていることが一般的です。

初心者が最初に1本選ぶなら、56度のウェッジをおすすめします。バンカーショットだけでなく、グリーン周りからのアプローチにも使いやすく、さまざまな場面に対応できるためです。

58度のウェッジはボールを高く上げやすい一方、初心者には扱いが難しいこともあります。まずは56度を1本入れ、距離感や使い方を覚えてから必要に応じてほかのロフト角を追加しましょう。

パター|グリーン上で使うクラブ

パターは、主にグリーン上でボールを転がしてカップへ入れるために使用します。ほとんどのホールで使うため、初心者にも欠かせない大切なクラブです。

パターにはさまざまな形がありますが、最初から高価なモデルを選ぶ必要はありません。構えたときに目標へ向きやすく、自分が打ちやすいと感じるものを選びましょう。

実際にボールを打ち、構えやすさや距離感を確認してから購入するのがおすすめです。中古クラブやセットに付属するパターから始めても問題ありません。

初心者が最初から14本揃えなくてよい3つの理由

1.クラブの購入費用を抑えられる

ゴルフクラブを14本すべて揃えると、大きな費用がかかります。しかし、初心者のうちは使用する機会が少ないクラブもあり、最初からすべて購入しても十分に使いこなせないことがあります。

まずは今回紹介した基本の9本から始め、中古クラブも上手に利用すれば、初期費用を抑えながら必要な道具を揃えられます。実際にラウンドや練習を重ね、自分に必要だと感じたクラブを後から追加していきましょう。

2.クラブ選びで迷いにくくなる

クラブの本数が多いほど選択肢が増えるため、初心者は「どのクラブを使えばよいのか」と迷いやすくなります。

最初は使用するクラブを9本程度に絞ることで、それぞれのクラブの役割や自分の飛距離を覚えやすくなります。迷う時間が減ればプレーの進行もスムーズになり、落ち着いて次のショットを打てるようになります。

3.自分に必要なクラブを見極めてから追加できる

ゴルフを始めたばかりの段階では、自分がどの距離を苦手としているのか、どのようなクラブが打ちやすいのかを判断するのは難しいものです。

最初は基本の9本でラウンドし、経験を重ねながら不足している距離や場面を確認しましょう。そのうえで、自分に必要なフェアウェイウッド、ユーティリティ、ウェッジなどを追加すれば、使わないクラブを購入してしまう失敗も減らせます。

慣れてきたら追加したいクラブ

PWのロフト角を確認してウェッジを追加する

ウェッジを追加するときは、最初に自分が使っているピッチングウェッジ(PW)のロフト角を確認しましょう。PWのロフト角はクラブによって異なるため、「PWの次は必ず何度」と一律に決めることはできません。

ロフト角は、メーカー公式サイトのクラブスペック表で調べるか、購入したゴルフショップで確認できます。

例えば、PWが44度の場合は、次のような組み合わせが考えられます。

・48度、52度、56度と4度刻みで揃える
・50度と56度を追加して本数を抑える

細かく距離を打ち分けたい方は48度・52度・56度、本数を増やしすぎずシンプルにしたい方は50度・56度という選び方ができます。

ロフト角の間隔だけでなく、自分がどの距離を打ちたいのか、グリーン周りでどのクラブを使いやすいと感じるのかも考えて選びましょう。

初心者が追加するなら5番ウッド

フェアウェイウッドを追加するなら、初心者には5番ウッドがおすすめです。

3番ウッドはロフト角が少なく、クラブも長いため、フェアウェイからボールを上げて安定して打つには技術が必要です。一方、5番ウッドは3番ウッドよりもクラブが短く、ロフト角も多いため、初心者でもボールを上げやすくなります。

ティーショットでドライバーを使うのが不安なときや、フェアウェイから長い距離を打ちたいときにも役立ちます。最初に購入するフェアウェイウッドとしては、3番ウッドよりも5番ウッドを選びましょう。

追加のウッドやユーティリティは100切りしてからでもよい

クラブ構成をさらに充実させる場合は、7番ウッド、19度〜21度のユーティリティ、25度〜28度のユーティリティなどが選択肢になります。

この中で初心者におすすめしたいのは、25度〜28度程度のユーティリティです。クラブが短くボールに当てやすいため、難しい6番アイアンの代わりとして使用できます。

ただし、100切りを達成していない段階では、これらのクラブを急いで追加する必要はありません。まずは基本の9本を安定して使えるようになることが先です。

100切りを達成し、距離の打ち分けや苦手な場面が分かってから、自分に必要なクラブを追加していきましょう。

初ラウンドはレンタルクラブでも大丈夫

まだ自分のクラブを持っていない場合は、ゴルフ場のレンタルクラブを利用しても問題ありません。初ラウンドのために、慌てて14本すべてを購入する必要はありません。

レンタル料金はゴルフ場によって異なりますが、1セット3,000円〜5,000円程度が一つの目安です。右利き用・左利き用・女性用などは用意されている本数に限りがある場合もあるため、ラウンドを予約するときに事前に確認しておきましょう。

ただし、ゴルフ場のレンタルクラブは、必ずしも新しいモデルが用意されているとは限りません。レンタルクラブを利用する方がそれほど多くないことや、初心者が使用して傷や破損が発生する可能性もあるため、高価な最新モデルを揃えるのが難しいという事情があります。

レンタルクラブは「最新クラブを試すため」というよりも、「まずゴルフを体験するための道具」と考えるとよいでしょう。今後もゴルフを続けたいと思ってから、中古クラブや自分に合ったセットを購入するのがおすすめです。

まとめ|初心者は基本の9本から始めよう

ゴルフでは最大14本までクラブを使用できますが、初心者が最初から14本すべてを揃える必要はありません。

初ラウンドは、次の9本を基本にすれば十分です。

・ドライバー
・22度〜25度のユーティリティ
・6番アイアン
・7番アイアン
・8番アイアン
・9番アイアン
・ピッチングウェッジ(PW)
・56度のウェッジ
・パター

中古のアイアンセットを購入した場合は、5番アイアンが含まれていることもありますが、最初から無理に使う必要はありません。

まずは基本の9本で、それぞれのクラブの役割と自分の飛距離を覚えましょう。100切りを達成し、自分に足りない距離や苦手な場面が分かってから、5番ウッドや追加のウェッジなどを揃えていくのがおすすめです。

クラブの本数よりも大切なのは、自分が安心して使えるクラブを増やすことです。自分に合ったクラブ構成で、初ラウンドを楽しんでください。

必要なクラブを無理なくそろえたい方は、「ゴルフ初心者は新品クラブを買わなくてもいい?中古から始めるメリットと注意点」も参考にしてください。

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