2026年の「北海道meijiカップ」で、JLPGAツアー初優勝を飾った吉澤柚月プロ。
吉澤柚月プロは特定のクラブメーカーと契約しない「クラブ契約フリー」の選手です。
そのため、ドライバーはテーラーメイド、フェアウェイウッドやアイアンはスリクソン、ウェッジはタイトリストというように、メーカーに縛られないクラブセッティングとなっています。
今回は、吉澤柚月プロの初優勝を支えた14本と、そのセッティングからアマチュアゴルファーが参考にできるポイントを紹介します。
※クラブセッティングは2026年「北海道meijiカップ」取材時の情報です。プロは大会やコースによってクラブを変更する場合があります。
吉澤柚月プロのクラブセッティング一覧
| 種類 | 使用クラブ | ロフト・番手 |
| ドライバー | テーラーメイド Qi4D LS | 10.5度 |
| 3W | スリクソン ZXi | 15度 |
| 5W | スリクソン ZXi | 18度 |
| 4UT | スリクソン ZXi ハイブリッド | 22度 |
| 5UT | スリクソン ZXi ハイブリッド | 25度 |
| アイアン | スリクソン ZXi5 | 6番〜PW |
| ウェッジ | タイトリスト ボーケイ SM11 | 48・52・58度 |
| パター | テーラーメイド スパイダー ツアー | ― |
| ボール | ブリヂストン TOUR B X | 2026年モデル |
ドライバーはテーラーメイド Qi4D LS
吉澤柚月プロが使用するドライバーは、テーラーメイド「Qi4D LS」の10.5度です。
シャフトはシンカグラファイトの「LOOP SLASH TYPE-B」で、重さは60g台、硬さはXを使用しています。
LSは「ロースピン」を意味し、スピン量を抑えながら強い弾道を打ちやすいタイプです。
吉澤柚月プロは、以前からボールが吹き上がってランが出にくいことに悩んでいたとされています。
そこで、低めの強い弾道でランを増やすために、現在のヘッドとシャフトの組み合わせを選んでいます。
ただし、LSタイプのドライバーや60g台のXシャフトは、一般的な初心者にとって簡単なスペックではありません。
プロと同じクラブを使う場合でも、シャフトの硬さや重さまで同じにするのではなく、自分のヘッドスピードに合ったスペックを選ぶことが大切です。
フェアウェイウッドは3番と5番の2本
フェアウェイウッドは、スリクソン「ZXi」の3番15度と5番18度を使用しています。
シャフトはドライバーと同じ「LOOP SLASH TYPE-B」の60g台ですが、硬さはSです。
ドライバーとフェアウェイウッドで同じシリーズのシャフトを使うことで、振ったときの感覚をそろえやすくなります。
一方で、地面から直接打つフェアウェイウッドは、ドライバーよりも少し軟らかいSシャフトを選択していて球を上げやすくしています。
ドライバーはX、フェアウェイウッドはSという組み合わせからも、番手ごとに打ちやすさを調整していることが分かります。
ユーティリティは22度と25度
ユーティリティは、スリクソン「ZXi ハイブリッド」の4番22度と5番25度です。
シャフトには「KBS PGハイブリッド」の75g台を使用しています。
注目したいのは、5番アイアンを入れず、25度のユーティリティを入れているところです。
ロングアイアンは芯に当てるのが難しく、ボールの高さや飛距離を安定させにくいクラブです。
その点、ユーティリティはソールが広く、多少芯を外してもボールが上がりやすいという特徴があります。
プロゴルファーでも難しいロングアイアンにこだわらず、やさしいユーティリティを選んでいます。
これは100切りを目指す初心者にも、ぜひ参考にしてほしいポイントです。
アマチュアの方は28度のユーティリティを6番アイアン代わりに入れるのも良いですね。
アイアンはスリクソン ZXi5
アイアンはスリクソン「ZXi5」で、6番からPWまでの5本を使用しています。
シャフトは「KBS PGI」の90g台です。
ZXi5は、スリクソンのアイアンシリーズの中でも、飛距離性能とミスへの強さを備えたモデルです。
プロが使用するアイアンというと、小さくて難しいヘッドを想像するかもしれません。
しかし吉澤柚月プロは、極端に難しいモデルではなく、ある程度のやさしさを備えたアイアンを選んでいます。
見た目の格好よさだけで難しいアイアンを選ぶのではなく、ミスを減らしながら安定してグリーンを狙えるクラブを選ぶ。
吉澤柚月プロのアイアン選びからは、スコアを優先した考え方が伝わってきます。
ウェッジは48・52・58度の3本
ウェッジは、タイトリスト「ボーケイ SM11」の48度、52度、58度です。
シャフトは「KBS S-TAPER LITE」の95g台を使用しています。
PWの下に48度、52度、58度を入れ、アプローチで必要な距離を細かく打ち分けられる構成です。
48度から52度までは4度差、52度から58度までは6度差になっています。
58度はバンカーショットやボールを高く上げたい場面など、グリーン周りで活躍するクラブです。
初心者の場合は必ず3本のウェッジをそろえる必要はありません。
まずはPW、AW、SWなど、自分が使い分けられる本数から始めましょう。
パターはテーラーメイド スパイダー ツアー
パターは、テーラーメイド「スパイダー ツアー」を使用しています。
スパイダーシリーズはヘッドの慣性モーメントが大きく、芯を少し外してもフェースの向きや距離感が安定しやすいパターです。
ツアープロにも使用者が多く、方向性を安定させたいゴルファーから人気があります。
パターはスコアに直結するクラブです。
プロが使っているからという理由だけで選ぶのではなく、自分が構えやすく、狙った方向へ打ち出しやすい形状を選びましょう。
ボールはブリヂストン TOUR B X
使用ボールは、2026年モデルのブリヂストン「TOUR B X」です。
TOUR B Xは、しっかりとした打感とドライバーの飛距離性能、ショートゲームでのスピン性能を兼ね備えたツアーボールです。
クラブは複数のメーカーを組み合わせていますが、ボールについても自分のプレースタイルに合ったモデルを選んでいます。
ボールはすべてのショットで使用する唯一の道具です。
クラブ選びと同じように、自分に合うボールを見つけることもスコアアップにつながります。
吉澤柚月プロのセッティングから参考にしたい3つのポイント
吉澤柚月プロのクラブセッティングから、アマチュアゴルファーが参考にしたいポイントは次の3つです。
メーカーをそろえることにこだわらない
吉澤柚月プロは、テーラーメイド、スリクソン、タイトリスト、ブリヂストンなど、複数のメーカーを組み合わせています。
キャディバッグの中を同じメーカーで統一する必要はありません。
それぞれの番手で、自分がもっとも打ちやすいクラブを選ぶことが大切です。
難しいロングアイアンを無理に使わない
5番アイアンを抜いて25度のユーティリティを入れている点は、初心者にも参考になります。
ロングアイアンがうまく打てない場合は、無理に練習を続けるよりも、同じ距離をやさしく打てるユーティリティに交換する方法があります。
クラブに助けてもらうことは、決して恥ずかしいことではありません。
自分のミスに合わせてクラブを選ぶ
吉澤柚月プロは、ドライバーショットの吹き上がりを抑え、ランを増やすことを考えてクラブを選んでいます。
大切なのは「人気があるクラブ」ではなく、「自分のミスを減らしてくれるクラブ」を選ぶことです。
ボールが上がらない人と、上がりすぎる人とでは、適したクラブやシャフトも変わります。
自分の球筋やミスの傾向を理解することが、クラブ選びの第一歩です。
まとめ|やさしさと実戦力を両立した14本
吉澤柚月プロのクラブセッティングは、メーカーにこだわらず、自分に必要な性能を持ったクラブを組み合わせた実戦的な構成です。
低スピンタイプのドライバーで吹き上がりを抑え、フェアウェイウッドとユーティリティで長い距離をカバー。
アイアンは6番からとして、難しい5番アイアンの代わりに25度のユーティリティを入れています。
プロのクラブはスペックがハードなため、そのまま真似すればよいわけではありません。
しかし「難しいクラブにこだわらない」「自分のミスを補えるクラブを選ぶ」という考え方は、初心者や100切りを目指すゴルファーにも大いに参考になります。
クラブ選びに迷っている人は、メーカーや見た目だけで決めず、自分がやさしく打てる組み合わせを探してみてください。


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